黒いブツブツが目立ってきてしまう毛穴の開き。毛穴は間違った方法でケアをすると、却ってひどくなるケースが多いので、注意が必要です。
また、毛穴の状態によってもお手入れ方法は変わってくるので、ここで、正しいケア方法についてチェックしておきましょう。
毛穴が黒ずんで見えるのは、毛穴から分泌される皮脂と古い角質が混ざって角栓となって詰まってしまうからです。
毛穴に詰まった皮脂というのは、基本、毎日しっかり洗顔をしていればキレイに落ちるんですが、皮脂が残ってしまっていたり、こすり過ぎたりすると、古い角質と混ざって角栓となってしまうんですね。
そのため、毛穴に詰まってしまって黒ずんで見えてしまうという訳です。
これが「詰まり毛穴」ですね。
皮脂は水だけでは落ちないので、洗顔料を使わずに洗っていると、「詰まり毛穴」になってしまう要因になります。
また、オイルタイプのものなど、強いクレンジング剤でこすり過ぎたりするのも良くないので注意しましょう。
それから、毛穴が開いてしまう原因はいくつかあります。
まず、大きいのは加齢ですね。加齢によって真皮のコラーゲンが減少、変性すると、肌が毛穴を支えきれなくなって垂れてきてしまうのです。
これが「たるみ毛穴」ですね。「たるみ毛穴」は、加齢の他、不規則な生活や喫煙といった要因でもできてしまいます。
もう一つ、毛穴が開いてしまう原因に、オイリー肌の人などの皮脂の過剰分泌があります。これが「開き毛穴」です。
皮脂は毎日洗顔でキレイに落とすことが重要ですが、何回も洗顔を行なって必要な皮脂までも取ってしまうと、却って皮脂が過剰に分泌されてしまうので注意しましょう。
では、この毛穴の開きや黒ずみを改善するにはどうしたらいいのでしょうか。
それぞれの毛穴の状態別に正しいケア方法をみていきましょう。
詰まり毛穴の改善方法としては、毛穴パックなどの毛穴の汚れを取り除く方法よりも、角質ケアを行うのが効果的になります。
毛穴は、周りの角質が角化して厚くなることで塞がれてしまので、「酵素洗顔」や「ピーリング」で古い角質を取り除くケアを行いましょう。
酵素が配合された洗顔料を使う方法です。
酵素は、皮脂を落とすだけではなく、たんぱく質をも分解してくれるので、たんぱく質でできている角質を取り除くのに効果的です。
ただ、酵素洗顔は酵素の力で角質を削り取ることになるので、強くこすったり、毎日行ったりするのはNGです。
肌への負担も考えて、週1〜2回くらいにしておきましょう。
ピーリングというのは、AHAなどの酸を使って古い角質を取り除く方法です。
最近では、家庭用のピーリング化粧品もたくさん出ていて、グリコール酸、乳酸、フルーツ酸などのAHAのものが一般的になっています。
ピーリングも角質を削り落とす行為になるので、毎日使用したりすると却って肌を傷めることになります。
各ピーリング化粧品の使用頻度を守って正しく使うようにしましょう。
たるみ毛穴の改善方法としては、真皮のコラーゲンの減少や変性を防ぐことが重要になります。
そこで、効果的なのが「レチノール」が配合された化粧品でのケアです。
レチノールは、肌のターンオーバーを整えてくれたり、真皮のコラーゲンの生成を促す働きをしてくれるので、たるみ毛穴の改善に効果的です。
コラーゲンの減少は、不規則な生活や喫煙などでも起こるので、生活習慣を見直して、規則正しい生活をするように心がけましょう。
開き毛穴の改善方法としては、毎日、洗顔料を使ってしっかり洗顔を行うこと、さらに、あぶらとり紙などで過剰な皮脂を取り除くことが効果的です。
ただし、こちらもやり過ぎには注意しましょう。
その他、皮脂の抑制作用があるビタミンAやビタミンCを摂取するのも効果があるのでおすすめです。
コラーゲンを増やすというと、コラーゲンが入った化粧品を使う、フカヒレなどのコラーゲンが入った食品を食べる、コラーゲン入りのサプリメントを飲む、といったことをしがちですが、実はこれは間違いです。
どの方法も真皮のコラーゲンを増やす効果はありません。
というのも、コラーゲンは表皮の下の真皮にあるので、化粧品で肌の上から塗っても真皮まで浸透していかないからです。
コラーゲン入りの食品やサプリも同じで、摂取したコラーゲンが真皮に届くことはほとんどありません。
毛穴の詰まりを毛穴パックで取るという方法も実はあまりいい方法ではありません。
毛穴パックは肌への刺激が強いので、やり過ぎると却って毛穴の開きを大きくしてしまうことになるので注意しましょう。